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兼好法師、あんたはエライ!(第4回) 

Yoshida_Kenko_01.gifGWも終わり、ますます盛り上がってきた(俺だけ?)
「徒然草 第188段」
兼好法師は、第1段落で、「本当に大切なことは何か、目的は何か、をしっかりと考えて、それに向かって行動するように」と説き、
第2段落で、「目の前の差し迫った(でも、些細な)ことにとらわれて日々を過ごしてしまうと、結局物事を成就することができない。」
と教えてくれました。

第0回 第1回 第2回 第3回
というわけで、今回は、第3段落からなんだけど、
前回も予告したように、ここが山場(やまば)。
第3段落が「まとめ」で、第4段落、第5段落が「例示」の関係になっているので、
第3段落から第5段落まで、一気に突っ走るゾ!

【第3段落(原文)】
されば、一生の中、むねと(※1)あらまほしからん事の中に、いづれか勝るとよく思ひ比べて、第一の事を案じ定めて、その外は思ひ捨てて、一事を励むべし。一日の中、一時の中にも、数多の事の来らん中に、少しも益の勝らん事を営みて、その外をば打ち捨てて、大事を急ぐべきなり。何万をも捨てじと心に取り持ちては、一事も成るべからず。
※1 むねと(宗と):第一に、主に


(現代語訳)そうであれば、一生のうち、第一にこうありたいと望むことの中で、どれがまさっているかとよく思い比べて、第一に優先すべき事を決定し、その他は思い切って捨てて、一つの事に励むのが良いのだ。一日のうち、僅かな時間の間にも数多くのやることがあるが、それらの中から少しでもより意義のあることを行い、その他のことを打ち捨てて、大切なことこそ急ぐべきだ。やりたいこと全てを捨てまいとして心に持っていては、一つのことさえも成し遂げることはできない。

【第4段落(原文)】
例へば、碁を打つ人、一手も徒らにせず、人に先立ちて、小を捨て大に就くが如し。それにとりて(※2)、三つの石を捨てて、十の石に就くことは易し。十を捨てて、十一に就くことは難し。一つなりとも勝らん方へこそ就くべきを、十まで成りぬれば、惜しく覚えて、多く勝らぬ石には換へ難し。これをも捨てず、かれをも取らんと思ふ心に、かれをも得ず、これをも失ふべき道なり。
※2 それにとりて:その場合・ただし・もっとも


(現代語訳)例えば、碁を打つ人が、一手も無駄にせず、相手に先立って小を捨て大につくようなものである。その場合、三つの石を捨てて十の石を取るのは簡単だ。だが、十の石を捨てて十一の石を取るのは難しい。一つでも多く石を得て勝つ手を取るべきだが、石が十個までなるとそれを失うのが惜しく思えて、多く石を取れる手には換えがたくなってしまう。これを捨てたくない、あれは取りたいと思う心では、あれも得られないし、これも失ってしまう最悪の手になってしまう。

【第5段落(原文)】
京に住む人、急ぎて東山に用ありて、既に行き着きたりとも、西山に行きてその益勝るべき事を思ひ得たらば、門より帰りて西山に行くべきなり。「此所まで来着きぬれば、この事をば先づ言ひてん。日を指さぬ事なれば、西山の事は帰りてまたこそ思ひ立ため」と思ふ故に、一時の懈怠(けたい)、即ち一生の懈怠となる。これを恐るべし。


(現代語訳)京に住む人が東山に急用ができて、既に東山に行き着いていたとしても、西山に東山よりも意義のある事に思い至ったならば、すぐに門から出て西山に急ぐべきなのだ。『ここまで来たんだから、まずこの用事を済まそう。日時の決まった事でもないんだから、西山の事は家に帰ってからまた考えよう』と思ってしまうがために、一時の懈怠(怠りと緩み)がそのまま一生の懈怠になってしまう。このことこそを、恐れるべきだ。


私は、これを浪人時代に読んで、マジで感動しました。
それまでの私も、「優先順位」を考えてはいました。
しかし、文字通り、優先「順位」であって、言わば、やる「順序」を考えていただけなんです。
結局、全部やろうとしていたんです。「

しかし、兼好法師は、「捨てろ!」というのです。
まず、捨てろと。
そして、一つのことに集中しろ、と。


それでは、次回は最終回です。
今週中には、UPするので、ぜひぜひ読んでください。

兼好法師の言葉に感動すればするほど、あなたの夢が叶う可能性は高まりますから!

【こ】
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[2013/05/07 06:02] 「全校舎共通」 | コメント (0)

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