いろいろと気になることがあるんですよね、センター試験については。
思いついた順に書き出してみると…
① 今年、高得点続出だった「古文」だけど、来年も、期待できるのか?
②「数学ⅡB」って、平均点60点にするつもりあるのか?
③「国語」と「英語」の量が、普通の高校生の限界を超えていると思うんだけど、まだ増えるのかな?
④ 最近の「倫理」の平均点が低いんだけど、これをどう思ってるの?
こんなところかな。
というわけで、順番に見ていきましょう。まず、今日は①から。
① 今年、高得点続出だった「古文」だけど、来年も、期待できるのか?
ん~、センター試験の古文って、めちゃ難しいんだよね。【こ】の個人的な感想を言えば、
センター試験の古文は、東大の古文よりも難しい !ですね(まあ、異論はあると思うけど)。
特に、2013年、2014年あたりは、地獄のような難しさだった。でも、今年(2016年)の問題は、ぶっちゃけ簡単だった。
なぜ? それは、
説話文だったから。。。
※ 説話文って何なの?という人は、物語文だと思ってくれたらいい。説話文だと、話の展開が予想できちゃうんだよね。
じゃあ、来年(2017年)も説話文が出るのか? が気になるところ。
では、「試験問題評価委員会報告書(以下、報告書)」には、どう書かれているのか?(以下、抜粋)
2 各問題の出題意図と解答結果
『今昔物語集』は、平安時代後期に成立した説話集である。本文は1, 900 字で昨年度よりも700 字程度長いが、複雑な構文のない、話の起伏に富んだ内容は、受験者にとって容易に理解できたと思われる。個別の問題は、古文単語・語法の基本的な理解を問い、話の展開が押さえられているかを問うことで、古文の理解力を測ることができるように設定した。その結果、全体の得点率は昨年度に比して上がったものの、受験者の学力の差を測れる適切な設問となったと評価できる。
3 出題に対する反響・意見等についての見解
第3問については、昨年度に比して難易度が下がり、人物の関係性や場面展開を意識して正確に読む力が求められると評価された。設問については、基本単語、文法事項を確認する設問、心情を把握する設問がバランス良く設けられていると評価された。今後も受験者の学習の成果が的確に測れるような素材の選定と出題を心掛けていきたい。
4 今後の問題作成に当たっての留意点
古文問題では、今年度は本文の難易度を下げ、受験者が取り組みやすくなるように配慮した。今後も一定の水準は確保しつつ、様々なジャンルからの出題を検討していきたい。また、解答時間を考慮に入れたバランスの良い設問を作るように努めたい。まあ、憶測ではありますが、
来年の「説話文」はないでしょうね。「様々なジャンルからの出題」と書いてありますし、2年連続で同じジャンルというのは考えにくいです。
しかも、「一定の水準を確保しつつ」なので、難易度も元に戻るんじゃないでしょうか。
というわけで、来年(2018年)のセンター試験「古文」は、いつも通り=東大の古文よりも難しい、と考えられます。 【こ】
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