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受験生のみんな、がんばれ ! 

インフルエンザのワクチンを接種すると、インフルエンザに罹りにくくなると思っている人が多いけど、う~ん、それはおそらく誤解。受験生のみんな、油断しないで !

そもそも、インフルエンザウイルスがどこから侵入するのかというと、それは鼻や口だよね。つまり、鼻や口の粘膜に取りつき、その粘膜の細胞内で猛烈に増殖します。
どのくらい増殖するのか ?
1つのウイルスが、8時間後には100個、24時間後には、なんと100万個に増殖します。
だから、もし、抗体を作るとしたら、鼻や口の粘膜に作るべきなんです。

一方で、ワクチンは、どこに注射する ?
そう、腕だよね。皮下注射なので、抗体は、血液中に作られます。
あれっ、作るべき場所がずれてる ? そうなんです。
だから、ワクチンは、インフルエンザの「感染」や「発症」には、あまり効果が期待できないんだよね。

じゃあ、ワクチンって、意味がないの ?
あります !

ワクチン接種により、脳炎などによる死亡等の「重症化」を防ぐ。これが、ワクチン接種の意味です。
つまり、鼻や口の粘膜で増殖したウイルスが、その後、血管を通って全身に拡散するのを防止するのが、ワクチンの役割なんです(ワクチンは血管中に抗体を作る)。
(まあ、高校生が重症化する可能性はほぼないけど、幼児や高齢者には重症化の危険性があります。)
というわけなので、ワクチンを接種しても、ごく普通にインフルエンザに罹るので、受験生は、なるべく人ごみを避けましょう。 【こ】


以下、生物学用語を使って、丁寧に解説します。

インフルエンザワクチンは、不活化ワクチンを皮下に注射するものです。
ワクチンが注射されると、からだはIgG抗体を産生します。
このIgG抗体は血液中に最も多く、インフルエンザウイルスから身体を防御します。

しかし、インフルエンザウイルスは、口や鼻などの上気道部の粘膜から侵入します(感染)。
そして、粘膜上では、IgG抗体があまり働いてくれません。これは粘膜で働く主な抗体がIgA抗体であるためです。
また、不活化ワクチンでは、十分なIgA抗体を産生できないとも言われています。
海外で使用されている生ワクチン(点鼻)であれば、粘膜にIgA抗体がいる状態を作ることができます。

粘膜などでIgA抗体が働かなければ、鼻や口などの上気道部の粘膜上皮細胞でインフルエンザウイルスが増殖し、熱や咳などの症状が起こります(発症)。したがって、「インフルエンザワクチンがほとんど効かない」という意見が出てくることは当然なのです。

身体に十分な量のIgAを産生させるためには、実際にインフルエンザにかかるしか方法はありません。一度インフルエンザにかかれば、IgA抗体が作られていますので、インフルエンザのウイルスの多くは粘膜上で撃退されます。
しかも、効果は、3年~数10年とも言われています。

ただ、ワクチンの最も大切な意味は、「インフルエンザに罹る、罹らない」ということではないことは、すでに書きました。
(意味がないとは言っていないので、誤解しないでね)

でも、受験生には、「インフルエンザに罹る、罹らない」が重要なんだよね。おそらく、重症化予防が目的で、ワクチン接種する受験生はいないと思う。
そういう意味で、ワクチン接種のために、あえてインフルエンザ患者が集まる病院(医院)に行くのは、どうなんだろう ? って、毎年思っている。ワクチン接種をすべきかどうか、一考の余地があると思う。
(来年の冬に書く勇気がないので、高2生は覚えておいて欲しい)

一番良いのは、受験生じゃないときに、数回、インフルエンザに罹っておくことかもしれない。
IgA抗体は、ウイルスの型がズレても有効性が高いようなので、きちんとインフルエンザに罹患して、上気道部の粘膜上にIgA抗体を産生しておけば、新型のウイルスの大流行(パンデミック)が起こっても、ひとまずは安心かも。

【こ】

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[2017/02/08 15:45] 「全校舎共通」 | コメント (0)

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