じゃあ、解説していくね。
まず、わかりやすいように、さっきのデータに色を塗ってみます。
青緑…総合商社
黄色…金融(銀行・保険・証券会社)
2017 人気企業ランキング

あと、比較資料として、2014年度バージョンも、載せてみます。
2014 人気企業ランキング

ずいぶんと、わかりやすくなったよね。
じゃあ、順番に見ていくゾ !
◆ 文系男子2014年も、2017年も、ベスト10を「商社」と「金融系」が占めているよね。
何にも変わっていない。
実は、この構図は、3年どころか、30年前(バブル前)から、変わっていません。
その理由、わかるかな ?質問の仕方を変えてみようか。
「商社や金融系に就職する人は、ずっと商社や金融系で働きたいと思ってる 」
これは、マル ? それとも、バツ ?「マルに決まってるじゃん ! 」と思うでしょう ?
う~ん、半分くらいの人は、そうかもしれない。でも、少なくとも、残りの半分くらいの人は、将来、転職や起業したいと思ってるんじゃないかな。
じゃあ、なんで、わざわざ就職偏差値の高い「商社」や「金融系」を希望するのか ?
それは、
商社や金融系に就職しておかないと、将来の転職・起業が難しくなるからなんだ。
ちょっと横道にそれるゾ !
商社や金融系は、サービス業の典型です。モノは作りません。
(モノを作らないにもかかわらず、給与水準は、めちゃ高い。)
これに対して、
モノを作る企業を
「メーカー」って呼びます。
そして、商社や金融系は、ありとあらゆるメーカーと仕事をします。
そりゃそうです。自分でモノを作らないんだから、モノを作る企業と仕事するわけです。
いろいろなメーカーと仕事をするうちに、その業界のことや、その企業のことがよくわかってきます。
そうやって、よく研究して、本当に自分のやりたい仕事を見つけるのです。
もちろん、中には、自分で起業する人もたくさんいます。
逆に、
メーカーに就職すると、基本的に転職も起業も難しいです。
他の業界を知るチャンスがあまりないからね。
というわけで、まとめると…
将来の転職・起業のチャンスを残せるから、商社・金融系(銀行・保険・証券会社)は、今も昔も人気がある。というわけです。
【こ】
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